学生時代に気になっていた「貧乏な後輩」。しかし時間が経ったことで、それが恋だとわかり…。





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衝撃

ある日、うちの店に後輩といつもの女の子が買い物に来た。
俺の知っている限り、後輩がうちの店に来たのははじめてだった。
後輩は恥ずかしそうにいつもの買い物をした。そのときにボソッと
「いつも気を使っていただいてすみません。私のうちは貧乏なもので…」と後輩が言ったとき、
俺は涙が出てきた。 お袋も泣いていた。後輩も泣いていた。 俺は手当たり次第、店のパンを袋に詰め、隣のおじさんの店の豆腐もふんだくってきて
後輩に渡した。しかし、後輩は受け取らなかった。
「生活はできているんです。贅沢はできないけど大丈夫です!」と明るく笑顔を見せて言った。
俺は恥ずかしくなった。自分が情けなく感じていた。
すると親父が出てきて「1度袋に入れたパンなんか売り物になるか、
その子によくお願いして持って帰ってもらえ!」と一言言ってまた引っ込んでいった。
頑固親父らしい言葉だった。
お袋は「重くて大変だから持って行ってあげなさい」と俺に気を使ってくれたようだった。

 

家まで送って行く途中、色々な話をした。今までの生い立ち、今の生活のこと、
なくなった親父さんのこと、将来のこと、できるだけゆっくり歩いて話した。
俺の知らない苦労をしてきているんだと思った。
俺がお弁当をわざと2つ持っていっていることは気付かれていた。 家に送っていった直後、後輩のお袋さんが謝りに来た。
「余計なことを言って乞食のようなまねをしてすみません」と土下座をして謝っていた。
俺は、俺が余計なことをしてしまった今までのいきさつをお袋さんに話すと、
お金だけは支払うとお金を払うといって聞かない。俺とお袋は困ってしまっていた。
すると親父が出てきて「うちのパンの値段を決めるのは俺だ、お客さんが決めるんじゃない。
俺が金はいらないといったらいらないんだ。それが俺の決めた値段だ。」
そう言うと親父はまた引っ込んでいった。後輩のお袋さんもやっと納得してくれた。
次の日、後輩が俺の弁当を作ってきてくれた。
これが飛び上がるくらい嬉しいってことかって思うくらい嬉しかった。
そしてそのとき「何かお礼がしたいんですが…」といっていた。
家に帰って親父達に相談した結果、うちの店を手伝ってもらうことにした。
給料はないけどその日に残ったパンは全部持って帰っていいという条件だった。
後輩は大喜びだった。
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